5月3日、川崎フロンターレはアウェイ京都戦で劇的な勝利を挙げた。90+4分にその殊勲のゴールを決めたのは、エースストライカーの小林悠だ。
そのゴールの直前には、絶好のチャンスを防がれていた。山根視来が上げたクロスに対し、ゴール前できれいに合わせたが、相手GKが好セーブを見せたのだ。それでも、「止められたけど、試合中、ずっと自分に“この試合を決めるのは俺だ”ってことを口ずさみながら、そういうメンタルに持って行って」と振り返る。
そして、「“絶対に来る、絶対に来る”、“自分のとこにボールが来る”って、自分に言いながらプレーしてたので、それが僚太に伝わっていたし、そういう気持ちがゴールにつながる」とも説明した。
その絶好機から6分後、大島僚太からのパスを頭で合わせた。この2回目のチャンスをものにしたのだが、ゴールを決めた直後のゴールパフォーマンスは、珍しくユニフォームを脱いでサポーターに背番号「11」を見せつけるものだった。
その真意を知りたくて聞いてみると、「こういう試合で決めるのは自分だってところをサポーターに見せたかったっていうか」と切り出し、「試合前から11番のユニフォームを着ているサポーターが何人も見えて、やってやるぞっていう気持ちはあったので、そういう自分を応援してくれるサポーターに恥じぬようにというか、俺はまだゴールを決めれるぞいう意味でのパフォーマンスだったんです」と、遠く京都まで応援に駆けつけてくれた存在が力になったことを明かした。