現地時間の4月22日、サッカー日本代表の久保建英が所属するレアル・ソシエダがホームにラージョ・バジェカーノを迎えてラ・リーガ第30節を戦った。
ベンチスタートとなった久保だったが、後半17分から途中出場。後半12分に先制点を献上したものの、同14分に同点弾をスルロートが奪取。その勢いのままに逆転弾が欲しい局面での投入だった。
その期待に日本代表が応えた。といっても、ゴールやアシストを決めたわけではない。久保の技術力があればこそボールがつながり、そして、逆転弾が生まれたのだ。
それは、後半35分過ぎのこと。右サイドの高い位置にいた久保は、味方からのボールを引き出すためにハーフウェーライン付近まで右のタッチライン際を降りて来る。ラージョの選手も一緒についてきており、そのまま持ち上がるのは難しい場面といえた。
しかし、ここで久保のアイデアと技術が炸裂した。体を中に向けた状態の久保は、左足にボールを当てるのだが、その際、ボールを浮かせて前に運び、自らもそれに合わせて前に進んだのだ。意表を突かれた相手選手を置き去りにすると、縦を防ごうと必死に戻ってきた別の相手選手をうまくかわして中に切れ込む。そしてボールを味方に預けたのだった。