4月23日、浦和レッズは等々力競技場で川崎フロンターレと対戦。ACLの決勝に挑む前の最後の公式戦を1-1で引き分けた。
川崎に1点をリードされていた、試合終了まで残り10分というタイミングでマチェイ・スコルジャ監督がピッチに送り込んだのは17歳のMFだった。4月5日のルヴァンカップ川崎戦で国内プロ公式戦にデビューしたばかりのMF早川隼平に、局面打開を託したのだ。
その期待に応えるように、早川も絡んで同点弾が生まれたのはわずか1分後のこと。敗戦を免れるスコアにしたものの、この17歳の闘志は弱まっていなかった。むしろ、逆転に向けて気持ちは強まっており、それが如実に表れたのが後半44分過ぎの場面だ。
3バックに変更した川崎の左CBに位置していた元日本代表DF車屋紳太郎がボールを持つと、果敢にプレス。なんと、1対1でボールを奪ったのだ。しかも、そのまま前に推進。車屋がその前進を阻もうとするが、そのフィジカルコンタクトを制してペナルティエリアに侵入。中に走り込んだFWブライアン・リンセンへのパスを通すことはできなかったものの、等々力に集まった観客の視線を一身に引き付けたのだ。