「ちょっと涙でた」Jリーグ史に残る”オシムサッカーの名勝負”に脚光! 後ろ髪の長い長谷部誠ら最強レッズを倒した千葉に「ただただすげえー」の声 の画像
千葉の浦和相手の好ゲームの動画が公開された 撮影:中地拓也

 Jリーグは、J30ベストアウォーズにノミネートされている名勝負を、SNSで複数公開した。中でも注目を集めているのが、ジェフユナイテッド千葉浦和レッズによる2006年の一戦だ。

 Jリーグは30周年を迎えるにあたり、特別企画を実施している。複数の部門で「MVP」や「ベストシーン」などを決めるべく、ファン・サポーターによる投票を募っている。

 リーグのツイッター公式アカウントでは、ゴールシーンなど候補の動画を日々公開している。18日にはベストマッチの候補が紹介されたのだが、その動画が多くの人の郷愁を誘っている。

 取り上げられたうちのひとつが、2006年5月3日に行われた千葉と浦和によるJ1第11節だ。舞台はフクダ電子アリーナ。7位の千葉が、首位に立つ浦和を迎え撃った一戦だ。

 動画に映し出されているのは、2021年に引退した阿部勇樹さんや、現在も現役としてプレーを続ける小野伸二らJリーグのレジェンドたち。中には、ドイツに渡る前の後ろ髪が長い長谷部誠の姿もある。

 試合は緊迫感を伴ったまま0-0で進む。ようやくスコアが動いたのは、残り15分を切ってからだった。そのゴールは選手たちの未来を動かし、視聴する現在の人々の心も揺さぶることになる。

 後半28分のことだった。くさびのボールを落としたのは、巻誠一郎さん。ゴール前へのボールが落とされたところに走り込んだのも、この背番号18だった。ボックス内で直接ボールに右足を振るうと、乾いた音を残してポストを叩き、先制のゴールが決まった。

 このゴールから12日後、巻さんは大逆転でドイツ・ワールドカップに臨む日本代表に選ばれた。またW杯後、千葉を率いていたイビチャ・オシム監督はジーコ監督の後任として日本代表を託されることになる。動画では巻さんのゴールの後、右こぶしを握るオシム監督のガッツポーズが大写しになっている。

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