J2のジェフユナイテッド千葉が、新商品の販売を決定した。日本スポーツ界に巻き起こった上昇気流に相乗りすることになるかもしれない。
春の訪れとともに、日本スポーツ界が大きな盛り上がりを見せた。侍ジャパンこと野球の日本代表チームが、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)優勝を成し遂げたのだ。
昨年11月から12月にかけては、サッカーがスポーツ人気に火をつけた。ワールドカップ・カタール大会で、ドイツ、スペインというW杯優勝経験国を撃破してベスト16へ進出。最後は惜しくもPK戦で敗れたものの、選手たちが見せてくれた「新しい景色」に日本中が沸き立った。
侍ジャパンも、サムライブルーに負けていなかった。米大リーグMVPに輝いた大谷翔平らが、準決勝ではメキシコ代表相手に劇的に勝利を収め、決勝では野球発祥の地であるアメリカの代表チームを3-2で破り、世界タイトルを奪還したのだ。
侍ジャパンの選手の一挙手一投足が注目される中、サッカー界も恩恵にあずかることになるかもしれない。複数のJリーグクラブが、ベースボールシャツの販売を開始するのだ。
ふだんのユニフォームと違う野球のユニフォームタイプのシャツは、これまでも人気を博してきた。J2のFC岐阜は期せずして侍ジャパンのWBC優勝決定直後に販売開始をアナウンスし、「商売上手」とジョークも込めて称賛された。だが、中でも恩恵を最大限に享受するのは、J2千葉になるかしれない。
千葉が販売するベースボールシャツは、もちろんクラブカラーの黄色と緑をベースとしている。シャツ前面の左部分が黄色、右半分が緑で彩られている。
大きなポイントとなりそうなのは、同時に発売されるベースボールキャップだ。頭部を覆う部分が緑で、つばが黄色のタイプと、その色使いが反対になっているものと2タイプが用意されている。
そのキャップで一番の注目点は、ロゴにある。真正面に「J」の文字。そう、ジェフの「J」が、侍ジャパンのキャップと同じく、堂々強調されているのだ。