現地時間の3月9日、欧州リーグ決勝トーナメント1回戦の第1戦が各地で行われ、サッカー日本代表・久保建英が所属するレアル・ソシエダはアウェイでローマと対戦した。
前半13分にローマが先制し、1点を追いかける状態となったソシエダ。その状況で、久保が独力でチャンスを作り出し、観ている人の感情を揺さぶった。それは、前半21分の場面だ。
最初は中央でボールを受けたこの日本代表は、チームメイトがパス交換をしている間に右サイドに移動。そしてボールを受けると、右足でトラップすると同時に前にグイと進む。ここで久保についていたのがイタリア代表MFロレンツォ・ペッレグリーニ。
しかし、ペッレグリーニはすぐに追いかけるのをあきらめるほど久保の前進は力強く、そのままペナルティエリアに侵入する。ゴールラインに沿うようにしてさらにドリブルすると、スペイン代表DFディエゴ・ジョレンテが体を寄せてくる。久保は、左からその圧力を受けながらもゴールに迫り、相手GKが両手を広げて待ち構える状況で右足シュート。これは惜しくもポストを叩いて得点には至らなかったが、ソシエダが苦しんだローマ守備を独力で切り裂いてみせたのだ。