今も懸命の救援活動が続けられているトルコ・シリアの大地震。発生から10日が過ぎようとしているが、その被害は拡大するばかりだ。
その発生エネルギーは阪神淡路大震災の20倍以上とも言われており、被害の全容解明にはほど遠い。そんな被災地を救うべく、世界中が動いている。近隣諸国だけでなく各国から物資が送られているほか、救援部隊も赴いているのだ。
そして、サッカー界も立ち上がった。現地メディアなどによれば、カタールワールドカップで利用された宿泊施設10000棟がトルコとシリアの両国に送られ、避難した家族などの住居になっているという。
昨年11月から12月にかけて行われたカタールW杯では、宿泊施設の少なさが問題に上げられていた。そのため、一時的に訪れる観戦者のために多くの臨時宿泊施設を造営。その施設が立ち並ぶオフィシャルファンビレッジが話題になっていた。
その宿泊施設は、カタールの暑さに耐えられるように空調設備などが設けられていた。当然、ベッドなども備えられている。それらのどれほどが現地に運ばれたかは分かっていないものの、4年に1度の祭典から2か月の時を経て、今は救援活動に使われているという。