アディダス社は、サッカーのジャマイカ代表チームの新ユニフォームを発表した。有名デザイナーとコラボした3種類のデザインに、世界中から称賛の声が上がっている。
ジャマイカ代表は、日本のサッカーファンの記憶に残るチームかもしれない。互いにワールドカップ初出場だった1998年フランス大会では、グループステージ最終戦で対戦。中山雅史が日本代表のW杯初ゴールを挙げたものの、ジャマイカに1-2で黒星を喫している。
また近年では、コロナ禍に見舞われていた2021年、日本代表と親善試合を行うはずが飛行機に搭乗できない選手がおり、対戦がキャンセルされるアクシデントもあった。
日本がW杯初勝利を献上した相手であるジャマイカだが、そのフランス大会を最後に世界の檜舞台には立っていない。だが今回、世界中に強いインパクトを残すことに成功した形だ。
武器となったのはユニフォーム。ジャマイカサッカー協会は2022年からアディダス社製のユニフォームを使用しており、今月には新デザインが発表された。単なる新製品ではない。デザインしたのは、英国の有名なデザイナーであるウェールズ・ボナー。スポーツウェアを取り込むことを得意とする彼女のセンスが、今回のユニフォームでも前面に出ている。
ホームユニフォームは伝統の黄色をベースに、同じく国旗に使用されている緑をストライプとして入れ、黒を襟などに配している。また、目を引くのがアウェイユニフォームとアップ用のシャツ。アウェイユニは落ち着いた茶色をベースとして、襟と袖のラスタカラーが相まってシック。アップ用のシャツは、青を主体に赤と黄色とともに描かれる紋様が美しい。
また、威力があるのがモデルのパンチ力だ。ニューヨークに特化したアディダスNYCのツイッター公式アカウントでは、これらの新製品を着た女性モデルらの写真を投稿。まとう空気まで伝わってくる。