■守田の真価と進化

 その一方で、ゴールシーンの後に、守田の存在感を感じるコメントもあった。

「何がすごいってゴール後のチームメイトの姿、海外に行って本当の仲間になるって凄いなぁ」

 1点目を決めた後、ゴールを喜ぶ守田の下には次々と仲間が集まる。優しく腕を回す選手がいれば、叫びながら両腕で守田の頭を抱え込む選手もいた。祝福は続き、なかなか歓喜の輪は消えなかった。チームメイトは、守田の“真価”を理解しているのだ。

 さらには、2点目の直後だ。

「守田のシュート後の確信歩き、格好良!」

 シュートを放った直後、ボールの行方も見ることなく、守田はゴールに背を向けて歩き出す。冷静にシュートコースを見つけ出していた目は、すでに勝利への道さえも見切っていたのかもしれない。アンカーを主戦場とする守田だが、すでに得点するのも当たり前という選手へと“進化”を果たしている。

 チーム2点目が決まった3分後にブラガに退場者が出たこともあり、守田は後半18分でピッチを退いた。負傷から戻ってきた日本代表MFは、コンディションとともにぐいぐいと調子を上げていきそうだ。

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