鬼木達監督の前日の言葉に偽りはなかった。川崎フロンターレの二次合宿6日目、1月29日の練習は質と量が確保された内容になっていた。
そんな29日の午前練習は鬼木監督のサッカーを特徴付ける、外す練習が行われている。これは攻撃側の選手がマーカーを外してパスを受ける1対1の練習で、パスの出し手と息を合わせる必要がある練習だ。見ていると、得意な選手と不得意な選手が分かれる練習で、毎年のシーズン前の合宿では鬼木監督が新加入選手を別にして集め、直々に指導するようなメニューになっている。
ちなみに今年は1月10日の麻生での練習日に一度、鬼木監督の直接指導が行われている。指導を受けたのは松長根悠仁、大関友翔、名願斗哉、山田新、大南拓磨、瀬川祐輔の各選手で、ここに、外す動きが得意な小林悠とパスを出せる橘田健人の両選手がお手本役として入っていた。
練習試合を受けての練習だということで、鬼木監督が崩しのところに課題を感じた結果だったのかもしれない。また午前練習では中央を崩す練習も行われており、いずれにしても攻撃面を改善したかったものと思われる。