日本時間の1月15日、サッカー日本代表・三笘薫がプレミアリーグのリバプール戦に先発出場した。
左ウイングに入った三笘は、序盤からドリブルで好機を作り続けた。カタールワールドカップにも選出されたイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドをスピードとテクニックで圧倒する場面を見せるなど、相手が世界的強豪でもその実力を披露した。
そんな中で、この試合で解説と務めた名波浩氏が日本代表とチームでのプレーの“違い”に言及する場面があった。それは、後半5分の場面だ。ブライトンのCB2人が最終ラインでボールを回していたところ、前線で駆け引きをしていた三笘目掛けてロングボールを蹴る。リバプールの背後を取った三笘が、そのボールに追いつけば、そのままゴールまで独走する状態となったが、相手GKがペナルティエリアの外まで走り出てきて頭で処理。三笘に得点は生まれなかった。
この場面を見た名波氏は、「一発背後を狙った三笘の動き出しですけど、ああいうのもね、やり出していますよね、今は。自分がゴールに直結する動きっているのも織り交ぜながら」と、このドリブラーが足技だけではないことを解説。そして、「逆に日本代表であのシーンが見れないんで」と、森保ジャパンにおいても、三笘が前線で駆け引きをする姿を切望するような言葉を残した。
三笘はカタールワールドカップではドリブルでの打開が求められる場面が多く、また、5バックの一角としてポジションが低いことで、なかなか前に行く場面が見られない時間帯もあった。そんな中で、ドリブルではなく、駆け引きとスピードで裏を狙う動きをチームで見せていることについて、名波氏は可能性を感じたようだ。