後藤健生の「蹴球放浪記」第142回「海外で年末年始を過ごした唯一の経験」の巻(1)ワールドカップよりもオリンピック出場が大目標だった時代の画像
予選の準決賽(準決勝)日本対北朝鮮の入場券 提供/後藤健生

 2022年のサッカーカレンダーは、少し変わっていた。史上初めて11月にワールドカップが開催されたので、Jリーグ天皇杯が前倒しで行われたのだ。蹴球放浪家・後藤健生にとって、元日は天皇杯決勝が恒例行事だが、一度だけ海外で年を越したことがある。理由はもちろん、サッカーの取材だ。

■年末年始の恒例行事

 年末年始。皆さんは、どのようにお過ごしでしょうか?

 今シーズンは元日に天皇杯がないと思ったら、なんと大学選手権(インカレ)決勝が国立競技場であるとか。観客動員にも力を入れていると聞きましたが、はたして普段はまったくお客さんが入らない大学サッカーでどの程度のお客さんが来るのでしょうか。

 そして、年末年始は高校選手権をはじめ各年代別の大会などがあるので、日本のサッカーの全般的な傾向を考えるための時期になります。

 というわけで、僕は今年も新年早々からサッカー三昧の日々を送ります。なにしろ、56年前に初めて天皇杯決勝を見に行って以来、僕はずっとそうして年末年始を過ごしてきたのですから……。

「蹴球放浪記」を連載するようになってから、昔の旅の思い出をいろいろ引っ張り出すことも多くなったのですが、考えてみると年末年始(大晦日)を海外で過ごしたというのは、実はなんとたった1回しかないのです。

 まあ、そもそも僕が海外に行くのはサッカー観戦のためなわけです。だから、ワールドカップのような国際大会が開かれる6月に海外にいることは多いのですが(6月5日の誕生日を海外で過ごしたことは何度もあります)、年末年始は日本にいるというわけです。

 チャンピオンズリーグも1月はお休みですし、ヨーロッパの主要国のリーグ戦も(イングランドを除いて)やっていませんからね。

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