■毛色が違ったイングランド代表

――今の中心は、どのクラブになるのでしょうか。

大住「極端に言えば、UEFAチャンピオンズリーグかもしれない。あの大会でのしのぎ合いが、サッカーをどんどん厳しく、インテンシティの高いものにして、しかも選手のクオリティを本当に高めているよね。その変化が、ワールドカップにも如実に表れている。カタール大会で毛色が変わっていたのがイングランド代表だった。一番、クラブ的なサッカーをやっていたよね」

後藤「いわゆるポジショナルプレーみたいなことをやっていたよね。今のサッカー界で多い、前からプレッシングを仕掛けてカウンター、という流れに代わるとしたら、イングランド代表的なプレーになるような気はするよね」

大住「ああいうふうに11人が本当にうまく有機的に結びついて、攻撃も守備も展開していくというサッカーが、次のワールドカップでもっともっと主流になっているんじゃないかな」

後藤「イングランドはアルゼンチンのメッシやフランスキリアン・ムバッペのようなすごい個人がいる、というわけではないからね。そういうプレーがこれからの主流になってほしいね」

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