カタールW杯の日本代表では、久保建英が最年少の選手ながらチームのグループ突破に貢献した。次回以降のW杯に向けても、さらにファンの期待を高めたことだろう。
だが、忘れてはいけない「スペイン育ち」が他にもいる。U-19日本代表の中井卓大だ。
中井はレアル・マドリードの下部組織で育ち、現在はBチームであるカスティージャで力をつけている。だが、折を見てはトップチームに呼ばれ、トレーニングや練習試合で世界最高峰の力を肌で感じている。
カタールW杯の期間中にも、シーズン再開に向けて準備を進めるトップチームで経験を積む時間を得ている。レアル・マドリードが13日に公開したトレーニング中のミニゲームとみられる動画でも、中井の姿がばっちりととらえられているのだ。
動画は、わずかに8秒のもの。だが、その冒頭にとらえられた中井の真剣な表情と右足アウトサイドで出したパス、そのボールを1タッチでカリム・ベンゼマが折り返してゴールを導き喜ぶ様子からは、世界トップクラブならではの練習の緊張感と充実ぶりが伝わってくる。
この動画が公開されたレアル・マドリードの日本語版ツイッター公式アカウントには、ファンの歓喜の叫びが相次いだ。
「さーっと流し見してたけどこれベンゼマにパス出してるの中井じゃん」
「ひょっとしなくても中井やん」
「ピピさんが普通におって凄すぎる」
「中井君からベンゼマにパス テンション上がる」
「ベンゼマにパス出せる日本人ってだけで鳥肌 何とかトップに上がってほしいが」