■最強の3トップ
この試合の当時、三笘薫、レアンドロ・ダミアン、家長昭博で構成される3トップは川崎の武器であり、Jリーグ屈指のユニットだった。左ウイングでC大阪戦に先発した三笘は、後半17分に相手PA左手前からドリブルを仕掛ける。
この時のスコアは2-2。逆転弾が欲しい状況で、三笘が動いたのだ。正対する相手選手の重心をフェイントで縦方向にズラすと、三笘はボールを逆方向に持ちかえる。そしてゴール方向に切り込むのだが、その際、カバーに入った相手DFの動きを見極めたうえでゴール前で構えるダミアンにパス。
ボールを出すと同時に素早く縦に走った三笘に、元セレソンFWが後ろ向きでワンツー。それを受けた三笘は、ワンタッチしたうえでゴールを射抜いたのだ。
最初のフェイントテクニックに加えてその後のワンツーも鮮やかなこのゴールには、以下のようなコメントが寄せられている。
「ベルガンプターンと一緒で何回見ても意味がわからない。後方に吸い付かせるとかどうなってるの??」
「川崎サポにとって誇りであり、他サポにとってトラウマでもある」
「これ何回みてもえぐいよなぁ」
「すごい!!」
「三笘選手のドリブルはリズムですね‼️足元ヤバい‼️~フロンターレラインは綺麗ですね‼️」
三笘薫はW杯期間中に取材に応じた際、自身のドリブルはまだ磨く必要があると発言。「(相手が)2人来ても行ききらなくてはならない」と語っていた。4年後、さらに進化したドリブルが見られるはずだ。