11月20日始まったカタールW杯もついにベスト4が決まった。残りは4試合と、4年に1度の祭典はいよいよ佳境に入りつつある。
そのW杯で、世間でなかなか知られていないスタジアムグルメにもスポットを当ててみたい。と言っても、普通のスタジアムグルメではない。“メディア用のスタグル”だ。
今大会で使用されたスタジアムは全部で8つある。そのすべてに、「メディアセンター」と呼ばれる報道陣が作業をするスペースがあり、そこには、「メディアカフェ」が併設されていた。長時間の仕事にも耐えられるよう、食事や軽食、飲み物などが売られているのだ。
これまでビリヤニとスーパーブーストについて紹介してきたが、その他の変わり種グルメもお伝えしよう。例えば、日本代表がコスタリカと対戦したアハマド・ビン・アリスタジアムでは、鉄板の上で焼かれたピザはレジ横にあって食欲をそそる。その一切れのボリュームはかなりで、日本人はそれだけでお腹がいっぱいになる量だ。
ちなみに、このスタジアムではサラダも充実しており、特に「グリークサラダ」が絶品。野菜が育たないカタールでは生野菜で苦戦することが多いが、このサラダは日本でたべるような味わいに出会うことができた。オリーブとチーズがたっぷり入っており、オリーブオイルをかけていただいた。
なお、このアハマド・ビン・アリスタジアムで、珍しく店員さんから「これがオススメ」と言われて注文したのが「ビーフハンバーガー」だ。肉々しいパテが挟まったハンバーガーは、たしかにオススメしたくなる味わいで、パンチが効きながらも胃もたれせずにその後の取材を進められた。