■スペイン戦との共通点
また日本は、グループE第3戦のスペイン戦でも似たような形から得点を決められている。
前半11分、右サイドにいたニコ・ウィリアムズがセサル・アスピリクエタにボールを下げる。バックパスを受けたアスピリクエタはワントラップして、ペナルティエリアの角付近からクロスを供給。これにゴール前のアルバロ・モラタがヘディングで合わせてネットを揺らしている。
ここでも注目すべきは得点者のポジショニングだ。アスピリクエタにバックパスが出る直前に、モラタはポジションを取り直して自身の周囲にスペースを確保。そうすることで自由にジャンプをすることができ、余裕を持ってシュートを放つことができている。
クロスが放たれた位置の違いはあるが、バックパスからのアーリークロス、ボールを下げられた後のポジショニングなど、両試合での失点には共通部分があったと言えるだろう。SNSでも「スペイン戦もこの形でやられた」などと、クロアチア戦の失点シーンをモラタの得点に重ねるファンは多かった。