■11月23日/カタールW杯 グループE第1戦 日本代表 2ー1 ドイツ代表(ハリファ国際スタジアム)
カタールW杯の重要な初戦で、日本は、最初の45分で窮地に立たされていた。相手のドイツは左SBダヴィド・ラウムを前方に押し上げ、3-2-5のようなシステムでアタック。これに対して日本の4バックは数的不利を強いられ、さらにはトーマス・ミュラーの移動やジャマル・ムシアラの個人突破にも苦しみ、何度も何度も攻め込まれていた。
イギリスメディア『Sofascore』によると、前半のゴール期待値はドイツが1.50、日本が0.05。圧倒的な差を見せつけられて、0-1ビハインドでハーフタイムに入った。
すると後半頭、日本は久保建英を下げて冨安健洋を投入。3バックにシステム変更し、プレッシング陣形を5-2-3に近い形に変更した。これでドイツの攻撃陣形と噛み合わせることができ、相手の勢いを弱めることに成功している。徐々にボールを持つ時間も増え、マヌエル・ノイアーの守るゴールに迫っていった。
一方で、突然のシステム変更による配置噛み合わせには、ドイツ代表もすぐには対応しきれず。完全に封じ込められていたわけではないが、明らかに前半よりも攻撃の質は落ち、前後半で全く別のゲーム展開に。
この試合のハーフタイムは、まさに分水嶺となっていた。