FIFAランキング2位の強豪、ベルギー代表が揺れている。カナダとのカタールワールドカップ初戦を控える“赤い悪魔”の名称で知られる同国代表だが、アウェイユニフォームの使用を禁じられてしまったのだ。
11月22日、イギリスメディア『スカイ』が「ベルギーのアウェイユニフォームをFIFAが使用禁止。理由は襟の内側に入った“LOVE”の文字」という見出しで、ユニフォーム問題を報道。ベルギー代表の広報担当者が、FIFAによってアウェイユニフォームの使用が禁じられたことを発表した、と伝えている。
ベルギーの最新アウェイキットは、アディダス製で白がベース。袖やサイド部分にレインボーカラーがあしらわれており、襟の内側には「LOVE」の文字が入っている。
今回FIFAがこのユニフォームを禁じたのは、ベルギーで開催される世界最大級の音楽フェスティバル『トゥモローランド』との商業的なつながりが原因だという。
トゥモローランドは、ベルギーのボームで2005年から開催されているエレクトニック・ダンス・ミュージックの祭典で、毎年40万人もの観客が世界中から集まることでも知られている。アウェイキットに入った「LOVE」の文字は同フェスティバルとのコラボレーションを示すため、禁止に至ったというわけだ。
『スカイ』によると、ベルギー代表はこのアウェイキットに加え、よりカラフルで大胆なデザインがあしらわれたウォーミングアップウェアの使用もFIFAから禁じられたという。原因はアウェイユニフォームと同様に、トゥモローランドとのつながりのようだ。