やはり、フットボールはフットボール、ということか。サッカーの元イングランド代表が、ラグビーでも変わらぬ才能を披露した。
元マンチェスター・シティのショーン・ライト=フィリップスさんは、クラブが勝ち取った昨季の優勝トロフィーのツアーのために現在、来日している。同じシティ・フットボール・グループである横浜F・マリノスの元選手、栗原勇蔵さんと日産スタジアムの前で写真に収まるなど、各地で活動していた。
その元イングランド代表は、さらに足を伸ばす。今回は競技の枠も飛び越えて、ラグビーに挑戦したのだ。ライト=フィリップスさんは、ラグビーの日本最高峰リーグであるリーグワンの新シーズン開幕へと準備を進めるクボタスピアーズの練習場に赴いた。ラグビーとサッカーの「フットボール対決」をするためだ。
サッカーの試合中に、ボールを両手で持って走り出したことが、ラグビーの原点と言われている。つまりは、同じフットボールなのだ。
根っこがつながっていることを示したのが、ライト=フィリップスさんだ。クボタスピアーズの2選手と、ボールをキックする3種類のゲームで勝負。まずはライト=フィリップスさんはラグビーボールで、永富晨太郎選手はサッカーボールでリフティングの数を競った。ライト=フィリップスさんは最初にボールを落としてしまったが、すぐにコツをつかんだ様子。結果は、永富選手の21回に大差をつける32回で勝利した。
ボールを蹴ってバケツに入れるゲームでは、立川選手に勝利を譲る。しかし最終戦、ラグビーボールを使ったプレースキックで、ライト=フィリップスさんはまたも才能を見せる。1本目は外してしまったものの、またもコツをつかむのは早かった。3本目を蹴る頃には、ボールはきれいな縦回転で飛ぶようになる。結局本家に屈することになったが、さすがの才能を見せていた。