【日本代表・カナダ戦】元サッカー日本代表FW城彰二が「1番良かった選手」「鎌田大地のボランチ起用」「遠藤航&守田英正が不在の場合のCHコンビ」について分析の画像
元日本代表の城彰二氏 撮影/川しまゆうこ

 11月17日、日本代表はカナダ代表と対戦。カタールワールドカップ(W杯)前最後のテストマッチとなったが、チームは1-2で敗れている。今回は、1998年のフランス大会にも出場した経験を持つ元日本代表FW城彰二氏にゲームを分析してもらった。

【プロフィール】城彰二 じょう・しょうじ 
1975年、北海道生まれ。鹿児島実業高校サッカー部を卒業後にジェフユナイテッド市原(現:ジェフユナイテッド市原・千葉)へ入団。デビュー戦から4試合連続ゴールを挙げるなど、ルーキーイヤーから大きな注目を浴びた。1996年のアトランタ五輪や1998年のフランスW杯では前線の主軸としてプレーし、日本代表としても豊富なキャリアを誇る。2006年に現役を退いてからは解説業を軸に活躍。2020年11月よりYouTubeで『JOチャンネル』を開設し、自身の経験をもとにした動画を配信するなど、多岐にわたる活動で日本サッカーの発展に貢献している。

■1番良かった選手

 城氏は、「ケガ人もいて、復帰した選手もいた中で、本来はもっとメンバーがいる状態で最後のテストマッチを迎えたかったでしょうけど、それができませんでしたよね。コンディションを上げる部分に注力された試合になりましたね」と試合を総評。シーズン中に負傷し、この試合が復帰戦となった田中碧浅野拓磨については以下のように評価した。

「ケガから復帰してきた浅野拓磨や田中碧とかは、ゲーム感の部分で難しそうでしたね。田中はボールをうまくもらえていませんでしたし。あとは南野が完全に消えていました。せっかく持ち味が出せるトップ下で出たのに、前半はほとんどボールに触っていませんでしたね」

続けて、先制ゴールを奪った相馬勇紀を称賛している。

「あのメンバーの中では1番良かったですね。彼の前に行く姿勢や、柴崎のパスに合わせて裏に抜け出すタイミングはすごく良かったですし。右サイドで使われましたけど、推進力の部分など、彼の持ち味は活きていました。自分のやるべきことをやり切った印象ですね」

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