■森保監督の変化

――調整の試合なら、負けても問題ありませんし。

大住「負けたら終わりというわけじゃないから、確かにいいんだよ。だけど、負けるということはチームにとってすごくマイナスの影響があるもので、それを乗り越えるのにはちょっと力を要するんだよね。ポストを叩いた山根視来のシュートが決まって2-1で勝っていたら、よっしゃという気になって、トレーニングの強度が上がったり、練習中も楽しそうな顔が増えたりと、すごくポジティブな影響を及ぼしたと思う。だから、こういう試合にもちゃんと勝てるようにしたいかな」

後藤「僕はこの1か月くらい、森保一監督の顔がすごく柔和になってきていると感じるんだよね。以前とは、ちょっと様子が変わったなと思った。もう腹はくくった、やることはやったという気持ちなのかなと思ったけど」

大住「僕もそう思うな。これまでも繰り返して話す内容があったけど、言葉は同じでも、もっと口調が強かった」

後藤「前はピリピリした感じがあったけど、今は感じないね。ルヴァンカップの決勝の後、エレベーターで一緒になって少し立ち話をしたけど、柔らかい感じだった」

大住「森保監督の性格からして、ものすごく緻密な計算を立ててチームを完成に向かわせてきて、やらないといけないことをひとつずつ潰すことができてきたんだろうね」

後藤「それなのに、せっかくの計算がケガ人続出でダメになるかもしれない」

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