FIFA(国際サッカー連盟)が、前回ワールドカップの日本代表の試合の動画を公開した。SNS上での投稿に、世界から「鳥肌が立った」などの反応が届いている。
日本代表は4年前、決して高い期待を受けてロシアに向かったわけではなかった。ワールドカップ開催年に入って、日本サッカー協会はヴァイッド・ハリルホジッチ監督を電撃解任。後任に、技術委員長だった西野朗氏を据えた。
突然の監督交代に、世界の檜舞台を前に悲観論が唱えられるなど、なかなか盛り上がらなかった。
しかし、大会が始まると状況は一変する。初戦で開始早々にPKを奪うなどしてコロンビアを下すと、第2戦ではセネガルに2度リードされながら勝点1を手にした。グループステージ最終戦では、他会場の状況を鑑みながら、ポーランド相手に0-1の敗戦を選択。フェアプレーポイントの差により、決勝トーナメントへと進んだ。
2大会ぶりのべスト16に進出する頃には、日本国内の熱も一気に高まっていた。それだけに、ラウンド16のベルギー戦のショックは大きかった。
相手は世界的な名手を擁する強敵。それだけに、後半早々に日本が2点を立て続けに奪った際には興奮度はマックスに達した。しかし、猛反撃に移ったベルギーに高さを活かしたプレーで追いつかれると、後半アディショナルタイムにCKからカウンターを食らい、痛恨の逆転ゴールを喫した。
日本にとっては、あまりに悔しすぎる敗戦だった。ただし、中立の立場で試合を見た人々にとっては、極上のエンターテインメントであったことも事実だ。