オーストリア1部リーグで、まさかの得点が生まれた。なんと、推定距離60m超えの弾丸オウンゴールが決まったのだ。
それは、10月9日に行われたSVリートとヴォルフスベルガーACの試合で起きた。前半17分、33分とリートが得点を奪って前半のうちに2点を先行。そのままスコアが動かず試合終盤まで時計の針は進んだ。
そして後半アディショナルタイムの90+1分、“事件”は起きた。途中出場していたDFマティアス・グラガーが、相手陣内の右サイドでバックパスを受ける。味方選手が相手の右サイド深くまでボールを持ちこんだものの、崩すことを断念したためだ。試合終了まであとわずかで、無理をする時間でもなかったこともある。
このDFは、その場所からGKに戻すバックパスを選択した。ところが、問題はその勢いだ。高さとしてはセンターサークルの相手ゴールに側に最も近部分と同じ位置。60mほどの距離を考えれば、ある程度強く蹴る必要があるが、実際に蹴ったボールは、弾丸シュートのそれ。味方GKの頭上を通り越し、そのまま自チームのゴールネットを勢いよく揺らしてしまったのだ。
蹴った本人の表情からはショックが隠し切れず、リートのGKも放心状態。スコアは2-1と勝敗に影響がなかったとはいえ、あまりにショッキングな珍プレーだった。