9月5日、メジャーリーグサッカーで地元ファンが酷評を下す場面が起きた。それは、ロサンゼルス・ギャラクシーがカンザスシティをホームに迎えた試合の、後半アディショナルタイムのことだ。
4-4-1-1のCFで先発出場したメキシコ代表FWハビエル・エルナンデスは前半4分、そして後半43分と2得点を奪っていた。しかし、後半22分、そして31分と失点を許していたためスコアは2-2。その状況で迎えた90+6分にLAはPKを得る。キッカーはこのメキシコ代表で、チームの逆転弾を得るとともに、ハットトリックを達成する絶好の機会だった。
これまでレアル・マドリードやマンチェスター・ユナイテッドといったビッククラブでプレーしてきた34歳は、このPKに対して勢いよく助走。そして右足で強いボールを蹴る、と思わせながら実際にはチップキックを選択した。フワリと浮かんだボールは、ゴール中央へと優しく向かう。
“チチャリート”はこの場面でパネンカを選択したのだが、相手GKはこれを読んでいたのか難なくキャッチ。エルナンデスは2つのチャンスを逸し、ピッチ上で頭を抱えるしかなかった。後半のアディショナルタイムは5分だったため、この直後に試合は終了。スコアは2-2のままで、引き分けとなった。