パリ・サンジェルマン(PSG)のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが見せた異次元のボールコントロール技術が話題を呼んでいる。
■5得点快勝のなかで見せた高等スキル
話題沸騰のプレーが飛び出したのは、8月6日に行われたリーグ・アン開幕節クレルモン対PSGの一戦だ。メッシやネイマールを筆頭に世界トップクラスのスター選手を擁するPSGは、キリアン・ムバッペを内転筋の問題で欠いてのリーグ開幕を迎えていた。
試合は一方的な展開に。PSGが9分にネイマールのゴールで先制すると、26分にアクラフ・ハキミ、38分にマルキーニョスの得点で追加点を奪取。ゲームを3-0で折り返した。後半も手を緩めることなく、メッシが80分と86分にゴールを挙げて最終的に5-0で快勝を収めた。
チームは5得点を挙げたなか、先制点となったネイマールの得点が注目されている。しかしながら、焦点が当てられているのはネイマールの正確なトラップ&シュートというより、メッシのアシストだ。
左サイド奥からマイナス方向のクロスを引き出したメッシは、軽く右足でワンタッチして後ろに流す。このパスをペナルティエリア入口付近で受け取ったネイマールがネットを揺らした。
リプレイでよく見てみると、メッシはクロスの勢いを殺すようにして右足で触れ、軌道を変えつつネイマールに預けていることが分かる。ワールドクラス、いや、”唯一伸”の判断力と高等スキルが発動した瞬間だった。