7月19日に行われたE-1選手権の初戦、香港戦で6-0の大勝を収めた日本代表。そのなかで躍動した川崎フロンターレのDF山根視来のパフォーマンスを考察する。
■急造チームでも2アシスト
ふだん代表でプレーすることが少ない国内組の選手のみで構成され、そのうえ初出場がスターティングメンバーに5人名を連ねた香港戦。山根と右サイドでコンビを組んだ水沼宏太も代表初招集で、初出場した5人のうちの1人だった。
そんな急造チーム&急造コンビの状況でも、山根はしっかりと結果を残した。CHに入った藤田譲瑠チマのサポートを受けつつビルドアップに貢献し、水沼とは右サイドのレーンをシェア。水沼のインテリジェンスも光り、敵陣では山根と水沼の両者がハーフスペースと大外レーンできちんと棲み分けられており、スムーズな攻撃を繰り広げた。
20分には、水沼がハーフスペースに入って山根が大外にポジショニング。これによってボールを受けたときのスペースと時間を得た山根は、フリーでクロスを上げて町野修斗のヘディング弾をお膳立てした。
さらに55分のシーンでは、先ほどとは対照的に水沼が大外、山根がハーフスペースに位置取り。山根は水沼にパスを出した瞬間にポケット(ペナルティエリアの脇)へと走り出し、水沼からリターンをもらってクロス。今度は相馬勇紀の2点目をアシストした。
74分に大南拓磨と交代してベンチに下がるまで、圧巻のパフォーマンスを披露している。