■次々と棄権した国々
まず第1組では台湾が中国との対戦を嫌って棄権、中国とインドネシアの対戦は1勝1敗となり、ビルマ(現在のミャンマー)のラングーン(現在のヤンゴン)で開催された決定が0-0の引き分けで終わった結果、最初の2試合の総ゴール数で5-4と上回ったインドネシアが「準決勝」に進んだ。
第2組では、トルコが棄権。「自分たちは欧州のチームなのに、アジア/アフリカのグループに入れられるのは受け入れられない」ということだった。さらに第3組でもキプロスが同じ理由で棄権し、両組からはイスラエルとエジプトが戦わずして「準決勝」に進んだ。第4組ではスーダンが1勝1分けでシリアを下した。
準決勝はインドネシア対イスラエル、そしてエジプト対スーダン。だがインドネシアが国情不安定のために出した中立地での開催案をFIFAが拒否、インドネシアは棄権を余儀なくされる。そしてエジプトは、1956年のスエズ危機(第2次中東戦争)でイスラエルがフランス、イギリスとともにエジプトに攻め込んだことから、スーダンに勝ったらイスラエルと当たることを考慮して棄権を決めた。