■相馬アルディージャはホーム初陣を飾れず
相馬直樹監督が就任した大宮アルディージャは、水戸ホーリーホックとのホームゲームに臨んだ。
指揮官の初陣となった前節は、東京ヴェルディと1対1で引分けた。ホームNACK5スタジアム大宮での初采配となる今節は、前半42分に先制される。相馬監督はハーフタイムに「まず1点返そう。そして逆転するぞ」と選手を叱咤するが、後半開始早々の48分に2点目を喫してしまう。
追いかける展開のなかで相馬監督は交代のカードを切っていき、途中出場の柴山昌也、泉澤仁、菊地俊介らが際どいシュートを放つが、ポストに嫌われるなどして得点を奪うことはできない。連敗中の水戸に0対2のまま押し切られ、相馬監督の初勝利とはならなかった。
「前半終了間際と後半のアタマに取られてしまうのは、甘さがあったかなと」と指揮官は振り返る。4勝6分10敗の勝点18は、前節と同じ20位である。ただ、最下位だったいわてグルージャ盛岡が4試合ぶりに勝利したため、J3降格圏との勝点差は「4」から「1」に縮まった。同時に、中位から下位は依然として混戦模様で、連勝すれば一気に順位を上げられるのも事実だ。
「選手たちと頭を下げることなく、しっかりと次に立ち向かっていけるようにしたい」
相馬監督のもとで、中位へ、上位へ食い込んでいけるのか。それとも、J2残留が現実的なターゲットとなってしまうのか。シーズン折り返しを前に、大宮は重要な局面に立たされている。