レアル・マドリードが4シーズンぶりのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝を決めた。前身のUEFAチャンピオンズカップから数えて14度目の優勝を決めたのは、ブラジル代表のヴィニシウス ・ジュニオールだった。
■値千金の決勝弾
この日はレアルGKティボー・クルトワが神がかっていた。前半はリバプールがボールを保持する時間が多く、多くの決定機を迎える。前半16分、ペナルティエリア右に侵入したトレント・アレクサンダー=アーノルドが横パス。このパスに中央で反応したモハメド・サラーがダイレクトシュート。これはクルトワが超反応で防いだ。
その後もリバプールはサディオ・マネやサラーを中心にレアルゴールに迫るも、クルトワが好セーブを連発。逆にレアルはシュートが1本もない状況だったが、前半終了間際にカリム・ベンゼマがゴールネットを揺らす。しかし、VARの介入によりゴールは取り消された。
インテンシティの高い戦いが続く中、均衡が破れたのは59分。右サイドを抜け出したウルグアイ代表のフェデリコ・バルベルデが、そのままペナルティエリア右に侵入。鋭いグラウンダーのクロスをファーサイドへ送ると、飛び込んできたヴィニシウスがダイレクトシュート。これがゴールに決まった。
バルベルデの突破、そしてラストパスが圧巻だった。グラウンダーのパスでここしかないコースへズバリ。最後はヴィニシウスが冷静にゴールを決めた。結局このゴールが決勝点となり、レアルが1−0の勝利。4シーズンぶりの優勝を決めた。なお、リバプールに所属する日本代表MF南野拓実はベンチ入りも出番なしに終わった。