川崎フロンターレが苦しむ深刻な「得点力減退」 選手も「最近は点が取れてない」と嘆く拙攻と「見つからない最適解」の画像
湘南戦で先発するも無得点に終わった川崎フロンターレFWレアンドロ・ダミアン 撮影:中地拓也

■5月25日/明治安田生命J1第15節  川崎フロンターレ 0ー4 湘南ベルマーレ(等々力)

 ホームで0-4という大敗を喫した川崎フロンターレ。この大量失点は今季のリーグ戦で3度目のことで守備の崩壊に目が行きがちだが、実は、攻撃の不調も深刻だ。

 今季リーグ戦15試合で複数得点をしたのは7試合。首位争いをする鹿島アントラーズが8試合、横浜F・マリノスは10試合で、3チームでは最も少ない数字だ。今季の通算得点数で見ても川崎は「20」で、首位争いをする鹿島アントラーズの「26」、横浜F・マリノスの「28」よりも低い数字となる。

 1試合平均で見ると、今季の川崎はおよそ1.33得点ということになるが、昨季の2.13点、一昨年の2.59点よりも1得点以上低い。2連覇した2シーズンができすぎた得点数だったとしても、やはり、3連覇を目指すチームとしてはもう少し上積みが欲しい数字である。

 今季も川崎は首位争いを繰り広げているが、それを下支えしているのが堅守だ。リーグ戦15試合で、完封した試合は9試合。“ウノゼロ”での勝利数は4で、1点差で勝利したのは5試合。今季の勝利数の半分以上が最少得点差であり、際どく勝ち続けていることが分かる。

 チャンスを作り続けている試合もあるが、相手にボール保持を許す時間も増えている。結果と内容の両面で圧倒的な強さを見せる場面が少なくなっている。

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