■南野が今季初スタメンでチームを救う

 一方、リバプールはCL準決勝でビジャレアルと対戦。2戦合計5−2で勝利を収め決勝に進出した。今季はすでにFAカップ、EFLカップを制しており国内2冠を達成。最終節でマンCを逆転できれば、国内3冠を獲得できる。CLも制すことができれば、前人未到の国内外4冠を達成することができる。歴史的シーズンとなるかに注目が集まる。

 リバプールは過密日程ながら、メンバーをうまく変更しながら戦ってきた。リバプールの主力選手は超強力だが、現在のリバプールを支えているのが控え選手たちだ。DFラインではCBのジョー・ゴメスが右サイドバックでもプレーしており、トレント・アレクサンダー=アーノルドのバックアッパーとしても非常に頼もしい。ゴメスもCBでプレーできるが、イブラヒマ・コナテとジョエル・マティプ、さらにはフィルジル・ファン・ダイクでうまく回しながら試合をこなしてきた。

 中盤も若手からベテランまで、言うまでもなく層が厚い。また、FW陣の顔ぶれも凄い。ルイス・ディアスの途中加入は大きく、さらなるレベルアップとなった。ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノは怪我の影響もあり、控えに甘んじている状況。ディボック・オリギも途中出場が多い中で6ゴール4アシストと結果を残している。

 そして南野拓実もFAカップでは4試合3ゴール。EFLカップでも5試合で4ゴールを記録し、両カップ戦決勝に出場することはなかったが、しっかりと結果を残し続けている。前節のサウサンプトン戦では今季プレミアリーグ初のスタメン出場を果たし、同点ゴールを記録してチームの勝利に貢献した。南野を始め、控え選手の活躍がリバプールの強さを物語っている。誰が出ても一定の結果を残し、ここまで戦ってきた。ユルゲン・クロップ監督の手腕が光っていると言ってもいいだろう。

 果たしてマンCが連覇を果たすのか、それともリバプールがそれを阻止し2年ぶりの栄冠を掴むのか。プレミアリーグ最終節は日本時間5月23日0:00から全試合同時刻キックオフで行われる。

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