■キルギスで見かけた「歴史の分岐点」

 そんな、歴史上重要な地名がコンビニの店名になっていたのです。

 ちなみに、水師営会見場跡は観光地になっていて、日本人行くと案内人の老人が熱心に絵葉書を売りつけようとして寄ってきます。

 その他、キルギスでは「タラス」という案内標識を見かけました。

 世界史の教科書に「タラス河畔の戦い」というのが出てきますが、その舞台となった場所です。

 西暦751年、中国の唐の軍隊がこの辺りでアッバース朝の軍勢と戦って敗れます。その戦闘自体はローカルな戦いだったようですが、それ以降、中央アジアにはイスラム勢力の支配が確立し、中国の影響力がタラスを超えて西に及ぶことはなかったので「タラス河畔の戦い」は「歴史の分岐点」と言われるようになったのでした。

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