Ｊ１リーグ第１２節 ＦＣ東京―サガン鳥栖
５月８日（日）｜１５:００ 味の素スタジアム
ＦＣ東京にとって、前節はショッキングな結果となった。アビスパ福岡のホームに乗り込み、開始４分の先制点献上から始まり、５ゴールを失った。屈辱的な大敗だった。
言い訳にはしないだろうが、ＣＢ不在が響いたのは事実だろう。森重真人に続き、エンリケ・トレヴィザンが離脱。福岡戦では本来サイドバックの小川諒也が最終ラインの中央に入っていた。
流れが悪い時には苦しみが続くものだ。今節対戦するサガン鳥栖には、リーグ戦で５連敗中。相性の悪さは否定できない。昨季終了後に指揮官交代となり主力が多く退団しながら、川井健太監督はチームを上位に導いており、今シーズンも侮れないチームであることを証明している。
ただし、悪いことばかりが続くわけではない。大敗した前節には、大物ルーキー松木玖生にＪ１初ゴールが生まれた。まったく浮かれるところがない様子が、むしろ期待を高めていく。
小川がＣＢにまわったことで、左サイドバックではバングーナガンデ佳史扶が先発にて今季リーグ戦初出場を飾った。松木とバングーナガンデは６日、ともにＵ－２１日本代表に選出された。パリ五輪を目指す代表活動を前に、年齢関係なしのプロの世界で存分に力を見せつけたい。
■ＦＣ東京
５位 勝ち点１８ ５勝３分３敗 １１得点１０失点 得失点差１
【出場停止】なし
【直近５試合結果】
Ｌ●１－５ 福岡（Ａ）
Ｌ○２－０ Ｇ大阪（Ｈ）
ル●１－２ 磐田（Ａ）
Ｌ△０－０ 名古屋（Ｈ）
Ｌ△０－０ 札幌（Ａ）
【通算対戦成績】
Ｈ １７試合・ ７勝５分 ５敗
Ａ １４試合・ ６勝２分 ６敗
計 ３１試合・１３勝７分１１敗
【直近対戦成績】
２０２１年 ８月 ９日 Ｊ１第２３節 ●０－１（Ａ）
２０２１年 ４月２４日 Ｊ１第１１節 ●１－２（Ｈ）
２０２０年 ９月２７日 Ｊ１第１９節 ●０－３（Ａ）
２０２０年 ８月 １日 Ｊ１第 ８節 ●２－３（Ｈ）
２０１９年１０月 ５日 Ｊ１第２８節 ●１－２（Ａ）
【今節のみどころ】
ＦＣ東京の中盤では、どうしても大物ルーキー松木が注目を集める。ただし、インサイドハーフでコンビを組む安部柊斗の存在を忘れてはいけない。
今季ここまでリーグ戦全試合に先発。途中交代は１度だけで、フィールドプレーヤーでは最長の９５５分間、ピッチに立ってきた。ピッチを走り回り、ボールを狩り取り、攻めにも参加。松木が思い切ってプレーできるのは、安部の存在あってこそ、でもある。
小柄ではあるが、非常にタフ。３連戦の締めくくりとなるゲームで、背番号３１の躍動に期待だ。
