■じわじわと時間が過ぎていった
なかなかゴールを奪えないリバプールだったが、逆にやられてしまう、ということはなかった。ビジャレアルがカウンターを狙ってもロングボールをことごとくカットし、ネガティブトランジション時にはお家芸のハイプレスで即時奪回。危うさは全くなかった。
とはいえ、リバプールも即時奪回から一気にスピーディーな展開には持ち込めず。ビジャレアルは素早い戻りで再びブロックを形成し、じわじわと時間が過ぎていった。
試合はスコアレスで後半に突入したが、53分、ジョーダン・ヘンダーソンのクロスがエストゥピニャンの足に当たってコースが変わり、そのままゴールに吸い込まれて1-0に。思わぬ形で試合が動くことになったが、それだけでは終わらなかった。リバプールには低い守備ブロックを突破する武器があった。モハメド・サラーのドリブルと、サディオ・マネのスピードとランニングだ。
55分、サラーのドリブルを警戒したビジャレアルは、エジプト代表FWに対してディフェンスラインの3人が向き合ってしまう状態に。その横をマネが走り抜け、サラーのアシストから落ち着いてゴールキーパーを破り、ゴールを決めた。