【チャンピオンズリーグ分析】ビジャレアル「2つの顔」守備を突破するリバプールの「2つの武器」!「モハメド・サラーのドリブル」と「サディオ・マネのスピード」【チャンピオンズリーグ準決勝リバプール対ビジャレアル】(1)の画像
リバプールのユルゲン・クロップ監督 撮影/渡辺航滋

UEFAチャンピオンズリーグ 準決勝1stレグ リバプールvsビジャレアル 2022年4月27日(日本時間28:00キックオフ)】

 巨人・バイエルン・ミュンヘンを破り準決勝に進んできたビジャレアルは、リーガではボールを保持しながら丁寧に戦っているが、CLでは2つの顔を持っている。

 1つ目は、強気なハイライン・ハイプレスで相手の攻撃の始点を潰して機能させなくする戦い方。2つ目は、徹底的に守備を固めて耐え抜く戦い方だ。

 リバプールとの一戦で、ウナイ・エメリ監督が採用したのはそのうちの後者だった。リバプールのホーム、アンフィールドで彼らの土俵に上がりプレッシング合戦をするのではなく、割り切った弱者の戦い方で、勝負の行方を2ndレグに持ち込もうと試みた。

 4-4-2のビジャレアルは、低い位置で守備ブロックを形成。ボールを持つリバプールはゆったりとしたテンポのサッカーで突破口を見つけようとするが、ビジャレアルは集中を切らさない。

 チアゴ・アルカンタラが揺さぶりで中盤を支配したリバプールに対し、ビジャレアルは左サイドバック、ペルベス・エストゥピニャンのところで危うさを見せることもあったが、ダニエル・パレホやパウ・トーレス、ラウール・アルビオルといった中央の選手が最後のところでは好きにさせず。シュートに対してはゴールキーパーのヘロニモ・ルジがキャッチではなくパンチングで弾き飛ばしてスコアレスを保った。

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