■いとも簡単にゴールを奪ってみせた

 2-0になっても修正が加わらないレアルは、リヤド・マフレズのシュートでサイドネットの外側を揺らされたり、完璧なカウンターからフィル・フォーデンに決定的なシュートを放たれたり、と更なる点差の開きが生じてもおかしくない展開が続いた。

 しかし、そんな中でも流れに関係なくゴールを決めてしまう男がいた。

 33分、中盤左サイドからフェルラン・メンディが早めのクロスを供給すると、ペナルティエリア内でベンゼマがアレクサンドル・ジンチェンコにつかれながらも上手く体を前に入れてゴール。守備でも攻撃でもなかなか上手くいかない中で、いとも簡単にゴールを奪ってみせた。

 36分には試合展開を左右する出来事が。ヴィニシウスを封じ続けていたストーンズがコンディション不良となりフェルナンジーニョと交代。ブラジル人MFはそのまま右サイドバックの位置に入り、ヴィニシウス番も引き継ぐことになったが、これによってレアルの若き至宝は積極性を取り戻した。

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