Jリーグは4月5日、J2リーグ第8節モンテディオ山形vsファジアーノ岡山にて、明らかな競技規則の適用ミスがあったとし、再試合を行うと発表した。
■Jリーグ史上初の事例に
4月3日に行われた山形vs岡山の一戦では、疑惑のジャッジが発生。
10分、山形の半田陸のバックパスがずれて無人ゴールへ転がっていったところを、GK後藤雅明が手を使ってゴールラインの外へ弾き飛ばした。すると、清水修平主審は岡山に間接FKを与えて後藤にレッドカードを提示。山形はおよそ80分を10人で戦い、92分に得点を許して0-1で敗れている。
しかし、競技規則の第12条には「ゴールキーパーが自分のペナルティエリア内で、認められていないにもかかわらず手や腕でボールを扱った場合、間接フリーキックが与えられるが、懲戒の罰則は与えられない」と明記されており、このレッドカードに競技規則適用ミスの可能性が浮上していた。
そして迎えた5日、Jリーグは日本サッカー協会(JFA)を通じて国際サッカー評議会(IFAB)にも確認した上で「勝敗の決定に影響を及ぼす、担当審判員による明らかな競技規則の適用ミスがあったことが確認されました」と説明し、再試合を行うことを決定したと発表。
競技規則の適用ミスによる再試合は、Jリーグでは史上初の事例となるようだ。