デンマーク代表ＭＦクリスティアン・エリクセンが、代表復帰戦でゴールを決めた。オランダ相手に不屈の男が決めた衝撃の復帰ゴールとは。
■心停止から復帰
２０２１年６月、サッカー界に衝撃が走った。ＥＵＲＯ２０２０にデンマーク代表の一員として出場していたエリクセンだったが、グループリーグの初戦フィンランド代表戦で、試合中に突如、心停止状態となりピッチ上に昏倒。両チームの選手、観客は騒然となった。
ピッチ上での懸命の措置の結果、幸いにも意識は戻り、エリクセンはその後手術で植え込み型除細動器（ＩＣＤ）を装着。しかし、イタリアの規定ではＩＣＤを装着してのプレーは認められず。２０２１年１２月にそれまで所属していたインテルとの契約を解除することになった。そしてエリクセンは１月にプレミアリーグのブレントフォードと契約を締結し、実戦復帰も果たした。
そんな不屈の男は、デンマーク代表に招集され、３月２６日に行われた国際親善試合のオランダ代表戦に後半開始から途中出場。
出場からわずか２分後のことだった。３−１の１点ビハインドで迎えた４７分、ワンツーで右サイドを抜け出したアンドレアス・スコフ・オルセンがマイナスのパスを供給。ペナルティエリア内に侵入したエリクセンがダイレクトシュート。このボールがゴールに突き刺さった。代表に復帰して、わずか２分で不屈の男がオランダ相手に衝撃のゴールを決めてみせた。なお、試合は４−２でオランダが勝利を収めている。
