今季ベガルタ仙台から移籍した西村は、開幕戦で最後の8分間だけプレーしたが、先発はこの日が初めて。大柄なアンデルソン・ロペスが最前線に張るなか、左右のスペースへ、また中盤へと非常に活発に動いて横浜FMの攻撃を牽引した。力強い突破だけでなく技術があり、パスの能力も高い。アンデルソン・ロペスが交代した試合の終盤には「ワントップ」の役割もしっかりとこなし、これから攻撃陣のリーダーとなる可能性も十分あると思われた。

■横浜FMの「うれしい発見」

 前半、神戸にとって誤算だったのが17分という早い時間に武藤嘉紀がケガで交代せざるを得なかったことだろう。アンドレス・イニエスタらとともに後半に攻撃力を増すために投入を予定していた大迫をこの早い時間に入れざるをえず、三浦淳寛監督の目算が外れた。

 だが後半、神戸が攻勢を強める。8分には大迫勇也のパスで小田裕太郎がスピードを上げて抜け出し、シュート、横浜GK高丘陽平が前進して防いだ。さらに右から大迫がシュートを放つ。神戸の三浦監督は「潮時」と見たのだろう、その直後、セルジ・サンペールとイニエスタを一挙に投入する。横浜FMのケヴィン・マスカット監督も、宮市を水沼宏太に、そして藤田譲瑠チマ小池龍太に変えて運動量の確保を図る。そして試合はさらに白熱する。

 横浜FMのケヴィン・マスカット監督にとってひとつの「うれしい発見」は、キャプテンの喜田拓也も出場停止の岩田智輝も欠いた「ボランチ」のポジションに起用した藤田と山根陸の若いコンビだっただろう。ふたりとも非常に落ち着いてプレーし、強さにおいても神戸の扇原(昨年まで横浜FMの中盤の帝王だった)、山口(Jリーグを代表するボランチ)と互角にやり合った。

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