【ラ・リーガ マジョルカvsアスレティック・ビルバオ 2022年2月14日(日本時間29:00キックオフ)】
マジョルカは再開して間もない61分にコーナーキックから同点に追いつかれてしまい、スタジアムには嫌な予感が漂った。
ところが、ムリキという明確な軸ができたチームは崩れなかった。久保建英自身も、ボールに関与すると不安定さが顔を覗かせる中でもプレースタイルを維持してみせたが、それもまたムリキの存在が大きかった。
セットプレーを蹴りに行く際に、ムリキから精度を信頼される様子も見てとれ、チームがムリキを見てプレーするのと同じようにムリキは久保を見てプレーしてくれていた。
77分にはビルバオのコーナーキックに対する守備でムリキがヘディングを久保に落とし、そこからカウンター。イ・ガンインを経て再び久保に繋がると、守備から直線一気の走りで最前線まで到達していたムリキへスルーパス。シュートはキーパー正面となってしまったが、わかりやすく信頼関係が見えた場面となった。
そして88分、ショートコーナーから久保がグラウンダーのボールを中に入れるとダニ・ロドリゲスがシュート。これはディフェンスに阻まれたが、こぼれ球がゴール前のムリキの元へ届いた。
ムリキはワンタッチしてからシュートを放とうとしたが、タッチが少し大きくなってしまった。それでもストライカーらしく強引にシュートモーションに入ったムリキだったが、ボールに反応して駆け込んできた久保に気づくと、寸前でボールの所有権を譲った。