2022年のJリーグ開幕が迫ってきた。各チームは初戦に向けて仕上げに入っていこうとしている。
目標を達成するには、明確なゴールの設定と、そこに至る道筋の逆算が必要だ。開幕戦は確かに大事だが、リーグ戦の1試合に過ぎず、その後もチームの歩みを止めないことが肝要だ。
ぶれなく前進するために必要なJ1の各チームが追いかける「理想」と、そこにたどり着くための道のりを探る。
■システムは3バック
太陽は今季、再び上るだろうか?
降格から1年でJ2優勝を果たしてJ1に戻った2011年、柏レイソルはいきなりリーグ優勝を果たした。率いていたのは、現在も指揮を執るネルシーニョだった。
そして、またもJ2優勝でJ1復帰を果たした2020年、ネルシーニョの下で偉業の再現はならなかったが、最終的に7位につけた。
そして昨季は、J2降格圏と勝点5差の15位に終わった。
再び、仕切り直しだ。現状で考えれば、まずは1ケタ順位に入ることが妥当な目標だろう。
昨季は3バックと4バックを併用したが、現在の顔ぶれをみれば3バックがベターだろう。11日に行われたジェフユナイテッド千葉との「ちばぎんカップ」でも、3バックの布陣を敷いていた。キャプテンの古賀太陽と、同じく大学経由ながら下部組織育ちの上島拓巳、大南拓磨と、ポテンシャルのある20代のDFがそろっている。
昨季は本領発揮とはいかなかったエメルソン・サントスとの競争で、次の段階へ上がっていきたいところだ。中盤のドッジも、やはりコロナ禍での新天地でのプレーに苦しんだ。ブラジル人選手たちのポテンシャル解放が、今季の柏の復活の鍵のひとつとなるだろう。
最前線にはドウグラスを迎えた。ちばぎんカップでは早速ゴールを披露。ここ2年は2ケタ得点に届いていないが、高さと強さで、周囲を活かす働きも期待できる。