【ブンデス分析】「ドイツでのバイエルン戦」の特殊性と日本代表・遠藤航と伊藤洋輝が得るべきもの【0-5完敗のシュトゥットガルトが「もっと強くなれる」理由】(2)の画像
バイエルン戦に出場したシュトゥットガルトの遠藤航 写真:picture alliance/アフロ

ブンデスリーガ シュトゥットガルトvsバイエルン・ミュンヘン 2021年12月14日(日本時間26:30キックオフ)】

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 後半が始まると、いきなり伊藤洋輝のボール奪取からショートカウンターとなり、最後は遠藤航がシュート。ゴールとはならなかったが、前半終盤に取り戻したチーム全体の積極性が持続しているところを見せた。

 すると、1分も経たないうちに再びビッグチャンスが生まれる。今度は伊藤が左サイドを飛び出してパスを受けることに成功し、ペナルティエリアの深い位置からグラウンダーの折り返し。そのボールはエリア内に入り込んできていた遠藤に渡った。

 1点もののシーンだったが、遠藤はここでボールを足元に入れすぎてしまいシュートを打てず。悔いの残るシーンとなってしまった。

 その後も、シュトゥットガルトが圧を強めチャンスを作り続けたが、ここで決して勢いに飲まれないのがバイエルンの強さだ。

 53分、中盤でボールを奪うと、最後はまたしてもニャブリ。圧倒的なシュトゥットガルトペースで試合が進んでいた中で、当たり前のように2点差としてみせた。

 それでも姿勢を崩さなかったシュトゥットガルトだが、69分にロベルト・レバンドフスキに決められて0-3。これで勝敗は決し、最終的には0-5というスコアで試合は終わった。

 自分達の良さを出さなければバイエルンと渡り合うことは不可能だということを知ったシュトゥットガルトだったが、その良さというのは積極さ、インテンシティの部分だ。それは、バイエルンの土俵での勝負ということになり、力の差が露わになる結果となった。

 良さを出しても0-5。結局、どうやっても勝つことは不可能なのではないか、というショッキングな結末にも見えるが、ブンデスリーガでのバイエルンとの試合というのは特殊だ。

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