■セルティック加入後のポジションは?

 では、移籍が実現した場合、旗手はどのような起用をされるのだろうか。

 一番の可能性は、やはりサイドバックだ。セルティックの左サイドのポジションには、スコットランド代表のグレッグ・テイラーがいるが、負傷した肩を手術して年明けまで復帰できない。ユースから昇格したばかりのアダム・モンゴメリや本来右サイドバックのヨシップ・ユラノビッチらを起用しているが、指揮官の眼鏡にはかなっていないようだ。

 ポステコグルー監督のサッカーにおいて、サイドバックは特殊な役割を持つ。中央へと位置を取り、単なるオーバーラップに収まらない攻撃面での働きを求められるのだ。こうしたプレーに対する既存戦力の消化不良は、セルティックのファンにとっても懸念材料になっている。インサイドハーフもこなす旗手の獲得は、理に適っているというわけだ。

 しかも本職のテイラーが復帰しても、旗手には中盤やウィングをこなす力がある。ちょうど先週末にポステコグルー監督の同胞であるオーストラリア代表ティム・ロギッチが負傷したように、選手が離脱する事態にも旗手は特効薬となる。セルティックにとっては、かなり効率の良い補強となり得るはず。やはり、今シーズンに旗手が重ねてきた経験は、自身にとっての貴重な血肉となってきたのだ。

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