■指揮官が悩んだ末にベンチに戻したのは…
マルセイユとのル・クラスィクに、ポチェッティーノ監督はNMNを同時起用。4-2-3-1のアタッカー4人を、トップ下にネイマール、右にリオネル・メッシ、センターフォワードにキリアン・ムバッペ、左にアンヘル・ディ・マリアとしていた。
前半は互いにVARでゴールを取り消され0-0のまま終わった。ディ・マリアがインサイドに絞り、ネイマールも守備に参加することで破綻を防いでいたPSGだが、終了間際にマルコ・ヴェッラッティが負傷交代することになってしまった。9月28日のマンチェスター・シティ戦でカルテットを起用した際に抜群のバランサーとなって称賛を浴びたイタリア人ミッドフィルダーがゲームから去った影響をどう整えていくか、ということがポチェッティーノ監督の仕事に加わって後半がスタートしたが、レッドカードによってそれどころではなくなった。
ハキミがピッチを去ったのが57分だが、交代は61分に行われた。VARが介入しオンフィールドレビューを経たため、再開時、あるいはワンプレーの後に緊急の交代を行える時間的猶予はあったが、一瞬では決まらなかった。
悩んだ指揮官がベンチに戻したのはディ・マリアだ。4人の中で最も守備に貢献する役割を担っている選手であるが、最もベンチに下げやすい選手でもある。
前線は、ネイマールがそのままトップ下、そしてメッシとムバッペが2トップ、となった。