■10月2日/J1第31節 ヴィッセル神戸―浦和レッズ(ノエスタ)
2日に行われたJ1第31節では、ヴィッセル神戸と浦和レッズが対戦し、神戸が5-1で圧勝した。浦和はこの試合まで公式戦10戦負けなしと好調だったが、まさかの大量失点で敗れた。
浦和は、前節のFC東京戦と同様、4-2-3-1のフォーメーションで臨んだ。一方、神戸はミラーゲームで臨むかと思いきや、4-4-2の布陣を取った。さらに、神戸の三浦淳寛監督は、センターハーフを縦に並べる、いわゆる“ダイヤモンド型”と呼ばれるフォーメーションを採用した。
立ち上がりから不穏な気配はあった。浦和は神戸のシステム変更に対して様子を見ながら受けすぎてしまったのか、これまではワントップのFW江坂任やトップ下のFW小泉佳穂を中心とした前線の選手たちが絶妙なコンビネーションを見せていたが、浦和のボール回しが序盤からほとんど機能しない。中盤のスペースは神戸に支配され、ボールロストするシーンが目立つ。一人ひとりの選手のプレーもどこか落ち着きがなかった。
前半8分、FW大迫勇也のゴールを皮切りに、21分にはMFアンドレス・イニエスタに直接FKを決められると、さらに34分にもイニエスタに連続で得点を許してしまい、前半だけで3失点を喫した。
後半4分に小泉のゴールで一矢報いるものの、その4分後にはFW武藤嘉紀に4点目を奪われて再び突き放される。その後も神戸の勢いは止まらず、後半39分にはFWボージャン・クルキッチがダメ押しの追加点。浦和は江坂のシュートがポストに直撃するなど惜しい場面も何度かあったが、結局、ネットを揺らせず、1-5での大敗となってしまった。