■退場者だらけの大荒れ試合

 試合は、南米予選のグループAの第2節でした。5か国参加のグループBは7月18日に始まっていましたが、4か国参加のグループAの方は8月1日に始まったばかりで、この日が第2節。9月5日まで毎週日曜日にホーム&アウェーの戦いが続きます。

 試合は15分にディエゴ・シメオネのFKをラモン・メディナ=ベージョが決めてアルゼンチンが先制します。メディナ=ベージョは、翌年には横浜マリノスでプレーすることになる選手です。しかし、パラグアイも前半終了間際に1点を返して同点とします。

 27分には小競り合いを起こしたアルゼンチンのガブリエル・バティストュータとパラグアイのセルソ・アジャラが退場となり、後半に入ってすぐの48分にはアルゼンチンのオスカル・ルジェリが2枚目のイエローで退場。65分にはアルゼンチンのアルフィオ・“ココ”・バシーレ監督も退場。さらに、78分にはパラグアイのカトリーナ・リバロラも退場と試合は大荒れになっていきます。左サイドバックのリバロラはアルゼンチンのベンチ前でアルゼンチンのコーチたちと殴り合いを演じたのです。

 試合は、結局、フェルナンド・レドンドとメディナ=ベージョが追加点を決めてアルゼンチンが3対1で勝利したのですが、とにかく大荒れ……。コーチが相手チームの選手と殴り合うなどというのは、なかなか日本では見ることのない光景です。

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