【J1分析】「ボールを持ってプレーする」大迫勇也が撮れない理由【清水エスパルス対ヴィッセル神戸】「写真に写る大迫勇也の異常」とは?(1)の画像
この日の大迫勇也は横位置で全身が入った 撮影/原壮史
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明治安田J1リーグ 第30節 清水エスパルスvsヴィッセル神戸 2021年9月24日 19:05キックオフ

 アンドレス・イニエスタ武藤嘉紀、そして大迫勇也。豪華すぎる前線を並べた神戸は、試合開始からボールを保持して攻撃を繰り返した。しかし清水も松岡大起鈴木唯人、ホナウドらが中盤で積極的に体を寄せてフィニッシュの場面には持ち込ませない。

 それでも、個の力で勝る豪華な前線は、それぞれが1人で2人のディフェンスを相手にしながら前進することが可能だった。特に欧州から日本に戻ってきたばかりの背番号11と10は、そのフィジカルをJリーガーに見せつけるかのように強引な突破で打開を試みた。

 彼らがゴールをこじ開けるのにかかった時間は9分だった。右サイドに開く武藤と中央の大迫、という基本的な関係ではなく、大迫が左から入れたボールを中央の武藤が仕留めるという形で先制点が生まれた。井林章に当たってコースが変わったゴールだったということも、強引にこじ開けたという印象を強くした。

 ところが、その後も神戸がボールを持つ展開が続いたものの、前半に放ったシュートはなんとその先制ゴールの1本のみ。ボールを持っている時間、そして場面ごとのプレーから伝わってくる強さとは裏腹に、得点の匂いはしなかった。

 なぜそうなったのか。

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