【リーグ・アン パリ・サンジェルマンvsオリンピック・リヨン 2021年9月19日(日本時間27:45キックオフ)】
CLのクラブ・ブルージュ戦で、左からネイマール、キリアン・ムバッペ、リオネル・メッシという豪華3トップを初披露したPSGだったが、前線からの守備が機能しなかったことで高い位置での攻撃も実現しなくなってしまい、1-1の引き分けという期待外れの結果に終わってしまった。
ホーム、パルク・デ・プランスで初の3人揃い踏みとなるこの試合は、国内タイトルを争う最大のライバルであるリヨンが相手ということもあり、マウシリオ・ポチェッティーノ監督が今後MNMを起用しながら強豪に勝っていくためにどのような修正をしてくるかが注目された。
ブルージュ戦との最大の違いは、3人が3トップを構成したわけではなかったことだ。アンヘル・ディ・マリアを右サイドに加え、トップ下にメッシ、左サイドにネイマール、ワントップにムバッペという前線の構成になった。
この変更は大きなプラスとなって試合に表れた。ピッチを漂うメッシの基本ポジションを中央としたことで、右サイドにアタッカーがいなくなることがなくなった。ブルージュ戦ではアクラフ・ハキミがサイドバックで起用されていたにもかかわらず、守備を考慮して深い位置までは上がらずにアタッカー不在になってしまう状況が散見されていた。
そこが解消したことで、相手を押し込んだ時の攻撃に怖さが出た。メッシがボールを持った時の選択肢が多くなり、しかもディ・マリアにはシュートもあり、と相手守備陣は苦しむことになった。
メッシが右に寄ればディ・マリアとの関係性が生まれ、中央にいればネイマールが左サイドから中に入ってプレーすることでコンビネーションが生まれ、とメッシのチームとして機能するようになっていたが、割を食ってしまった選手もいる。