■サイドで2人、エリア内を3人
スコットランドの素晴らしい守備の他に、イングランドに連携がないこともスコアレスの大きな原因だった。
前半のイングランドはその欠点に関係なく威力を発揮する、サイドを抉って中央にラストパス、というシンプルな攻撃でゴールに迫ろうとしたが、サイドでは2人がつき、エリア内を3人以上で固めるスコットランドには通じなかった。こうなるとメイソン・マウントのミドルシュートかセットプレーで強引にゴールをこじ開けるしかなさそうだったが、ネットが揺れることはなかった。
この時点で早くもこのまま引き分ける予感が漂い、後半も改善はなかった。
サイドバックが攻撃に厚みを加えようとしても使ってもらえない、あるいはボールを持っても中が全く動かない。途中投入されたジャック・グリーリッシュがドリブルでキープしても、ファウルを受けるまで出しどころがない。
結局試合はそのまま終わることになるのだが、そんな中で目立ったのはリース・ジェイムズだ。